外国人観光客に対応するため覚えておきたい英語のフレーズを紹介!

円安の影響もあり、海外から日本へ旅行にやってくる方が増えてきました。その旅行者が日本での旅行で困るのは、言葉が通じないことです。 私たちが海外旅行へ行った際も、観光地への行き方や買い物をするときなど、言葉が分からず苦労する場面が必ずあります。そんな時、現地の人に尋ねて教えてもらうこともあるのではないでしょうか。 現地の言葉で最低限コミュニケーションがとれると旅行もより楽しくなりますし、逆に旅行が楽しめるよう助けることもできます。 ここでは、日本へ来た外国人旅行客の対応で役立つ、簡単な英語のフレーズをご紹介します。


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外国人に観光地でよく聞かれる質問と答え方

外国人観光客が街中で道に迷っていたり、何か困っている姿を見たという方も多いのではないでしょうか。

まずは、観光地において外国人観光客からよく聞かれる英語のフレーズを3つ紹介します。

「○○にはどう行けばいいですか?」

「I’d like to go to ○○(場所). (○○へ行きたいのですが)」「How can I get to ○○?(○○へはどう行けばいいですか?)」 など、観光地やお店、駅などの行き方を聞かれることが多いです。地図があり目的地が明確であれば、地図を使いながら指さして道順を指し示せます。

よくあるのが、交通手段を使って観光地の最寄り駅までの行き方を聞かれるパターンです。とくに、「電車/バスに乗る」と言いたい場合には、「Take □□ Line.」 などのように「take+乗り物の名前等」を使って伝えます。よく間違えるのが、英語で「乗る」を意味する「ride」ですが、これはどちらかといえば車に乗るときの「乗る」の表現として用いられるので、「take」のほうが伝わりやすいです。

「このへんでオススメの場所はありますか?」

「Do you have anywhere you recommend around here? (このへんでオススメの場所はありますか?)」のように、現地ならではのことを知りたい外国人観光客もいます。この点は日本人も同じですが、ガイドブックに載っていないことや、現地の人だからこそオススメしたいポイントなどを知るためには、こうした情報収集が欠かせません。

「I recommend  ○○. (○○がおすすめです)」のように、「recommend」を使うことをオススメします。また、「You should try ○○. (○○を試してみてください) 」のように、「should=~すべきだ」と答えるのもオススメの表現です。

最後の手段としては、固有名詞をそのまま伝える方法もアリです。「It’s Tokyo Tower」のように、海外にも知られている固有名詞であれば、そのままでも伝わる可能性が高いです。ただし、中には日本の名称では伝わらないこともありますので、可能であれば英語でどのような場所なのか補足説明するとよいでしょう。

「Wi-Fiが使える場所はありますか?」

「Is there a place where Wi-Fi is available? (wifiが使える場所はありますか)」というように、最近ではWi-Fiが使える場所を聞いてくる外国人観光客も珍しくありません。国際電話料金で高額な請求になるのを防ぐために、インターネット接続を切り、Wi-Fiのみにしている場合が多いことが理由として考えられます。

Wi-Fiが使えなくて友人などと連絡が取れず Wi-Fiスポットを聞いてくることがあるため、使える場所を教えてあげましょう。「You can use Wi-Fi at that convenience store. (あのコンビニで使えますよ)」のように伝えるか、言葉での説明が難しい場合には自分で連れて行ってあげたりするとよいです。

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覚えておくと便利!道案内に使える英語のフレーズ

外国人観光客によく聞かれる質問内容は「道案内」です。そこで、英語での道案内で覚えておくと便利なフレーズをいくつか紹介します。

電車やバスに乗るとき

よく聞かれて、複雑な受け答えが必要になるのが「電車」や「バス」に乗り降りする際の道案内です。主に、以下の3つのフレーズを覚えておけば、簡単な道案内の場合スムーズにできるはずです。

・「電車/バスを降りる」=「get off the train/bus .」

ここで降りた方がいいですよ=You should get off the train here.
次のバス停で降りてください=Get off the bus at the next stop.

・「○○線に乗り換える」=「transfer to the ○○Line.」

・「30分くらいかかります」=「It takes about 30 minutes.」

「乗り降り」「乗り換え」「かかる時間」の3つがあれば、基本的な交通機関の道案内をそれなりの精度で行えるでしょう。

道を尋ねられたとき

次に、交通機関を使わず、歩きでの道案内の方法です。以下のフレーズを覚えておくと、細かい道案内でもスムーズにできるでしょう。

・「~を、まっすぐ」=「go straight~」

・「~に沿って」=「go along~」

・「~を右に曲がって」=「turn right at~」

・「~を左に曲がって」=「turn left at~」

・「~を通りすぎて」=「go past~」

・「○○のところで右に曲がってください」=「Turn right at the ○○.」

観光地のお店で勤務している人は、 道順を聞かれる場所が同じ(店内、店先など)であることが多いです。また、聞かれるのも神社や駅などの特定のポイントであることが多いので、説明する道順も被ることが多いでしょう。そのため、細かい英単語を覚えるよりは、特定のポイントまでの道案内の英文を記憶しておいたほうが、いざというときでもスムーズに受け答えできるのではないでしょうか。

写真を撮ってと言われたとき

最後に、道案内とは異なりますが道端でよく話しかけられるのが「写真を撮ってほしいとき」です。「Could you take a picture? (写真を撮ってくれませんか?)」と言われたら、「OK」と承諾してカメラやスマホを受け取ってあげてください。撮影時に覚えておきたい英語は以下のとおりです。

・「はい、チーズ!」=「Say cheese!」

・「準備はいいですか?笑って!」=「Are you ready? Smile!」

・「3、2、1、笑って!」=「Three, two, one, Smile!」

撮り終わったあとに「Have a nice trip! (良い旅を!)」 などと挨拶するとさらに良い印象を持ってもらえます。

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英語が話せるスタッフがいれば観光地での仕事もスムーズに

ここまで、代表的な英語での道案内などを紹介しました。しかし、外国語は英語だけではありません。

文部科学省の資料によると、「母語人口」でもっとも多いのは「中国語」です。次いで「英語」「スペイン語」「ヒンディー語」「アラビア語」「ポルトガル語」「ロシア語」「ベンガル語」で、その次に「日本語」になります。

世界にはさまざまな言語が存在し、日本語を喋れる人はそこまで多くありません。また、英語を母語や第二言語にしている国・人口は多いですが、だからといって英語をある程度話せれば万事うまくいくわけではありません。加えて、外国語の修得には相応の時間が必要です。外国人観光客が増えてきたから外国語を学ぼうとしても、実用化するまでに相当な時間がかかります。

さまざまな外国語に対応でき、しかも即戦力となると、学習するよりも「元から習得している人材」つまり「外国人人材」の採用がオススメです。外国人人材を観光地で採用するには以下のメリットがあります。

・外国人観光客への対応を任せられる

・外国人ならではのアイデアで職場が活性化

・職場全体の労働意欲が高まる可能性がある

外国人観光客への対応を任せられる

たとえばアメリカ人であれば英語、中国人であれば中国語での対応のスペシャリストです。言語はもちろん、外国の「商習慣」や「文化」にも対応できるため、接客において無用なトラブルの発生を避けることができます。

外国人ならではのアイデアで職場が活性化

前述のとおり、日本と海外では商習慣や文化が大きく異なります。それだけではなく、商業におけるアイデアについても、外国人ならではの発想が飛び出てくる可能性があります。今までにない有益なアイデアや、 新たなビジネスのヒントが出るのも十分に考えられるのです。

職場全体の労働意欲が高まる可能性がある

外国人労働は、一般的に労働意欲が高いと言われています。親しんだ母国よりも異国である日本での就労を選ぶほどですから、それだけ労働意欲も期待できます。これが、マンネリ化してきた職場のモチベーションを高める可能性もあるのです。

 

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まとめ

観光地で働くのであれば、できれば英語や中国語の対応力が欲しいところです。しかし日本人スタッフが今から外国語を学ぶとなると、かなり時間がかかります。

そこでおすすめなのが、即戦力として外国人もチームに入れ、並行して日本人スタッフの外国語教育も進めていくこと。学んだ外国語を職場ですぐに実践でき、また外国人スタッフに発音や表現についていつでも質問できる環境が作れるからです。

日本人向けには外国語教育を、外国人向けには接客マナーを研修していくと、スタッフのスキルが向上し、さらにはインバウンド対策となるでしょう。