人手不足を対策できなければ倒産する?採用するコツを紹介!

売上高が高くても倒産する企業はあります。理由は「人手不足」です。社内の業務が回らなくなり、倒産を余儀なくされてしまうのです。読者のなかには、人手不足でお困りの採用担当者もいるかと思います。 そこで今回は、人手不足の対策を中心に見てみましょう。企業の事例も載せてありますのでお楽しみに!


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知ってました?昨今、人手不足での倒産が深刻化

人手不足による倒産の状況は深刻化しています。はじめに、人手不足による倒産の状況などを見てみましょう。

人手不足の対策を怠ると倒産の危機に繋がる

介護や建築業界など、肉体労働系の職種を中心に人手不足は発生しています。とくに、地方では人口減少が進んでいる場所も多く、人材を獲得するのは難しい状況となっているのも事実。

2023年の人手不足による倒産数は前年同時期と比べると1.5倍近く増えています。今後も日本の人口減少が進むため、労働者を見つけにくい状況が続くと思った方がよいかもしれません。

[参照]人手不足倒産の動向調査(2023年1-10月)| 株式会社 帝国データバンク[TDB]

労働条件の変化や新しい人材の確保が必要

「労働条件の変化・新しい人材の確保」の2点を意識すると、人手不足は解消される可能性が高いです。具体的に何をすべきか見てみましょう。

・労働条件の変化

労働条件の改善をすると「退社率減少」につながります。行った方がよい内容は主に下記3点です。

1.労働時間の設定

→フレックス制の導入、時短勤務、残業減少、テレワーク、ワークショップの実施など

2.労働環境を変える

→パワハラ・セクハラの取り締まり強化、発言しやすい状況を作るなど

3.待遇をよくする

→給料・ボーナス・手当額のアップ、福利厚生の充実など

労働条件を変えると、社内での評判がよくなる可能性があります。従業員が持つ会社に対する印象がよくなれば、職場内の士気が上がって退職者減少につながります。退職者を1人でも減らすために、従業員が喜ぶ労働条件を整えましょう。

 

・新しい人材の確保

新しい人材の確保ができれば、労働者の不足を解消できます。行った方がよい内容を、2つ見てみましょう。

1.企業イメージをよくする

→顧客に対するサービスの品質向上、従業員が勤務先の会社を自慢したくなるような環境を整備するなど

特に近年は健康経営に力を入れている企業などに注目が集まっています。従業員を大切にしたいという姿勢を、応募者側も見ているのです。

2.雇用時の条件を緩くする

→年齢制限を撤廃する、雇用形態(時短、業務委託など)のバリエーションを増やす

応募要件を緩くするだけで人材確保しやすくなる場合もあります。
家庭などの都合でフルタイムで働けない人や、他の仕事もしながら副業として働きたいという方などにも、優秀な人材がたくさんいます。
応募者の都合も考えながら採用活動を行うと、応募者の母数が増え、人手不足が解消される可能性がありますので覚えておきましょう。

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人手不足の対策事例を紹介

各社、人手不足を解消するためにさまざまな対策を行っています。人手不足対策に力を入れている企業事例を見てみましょう。

労働条件を見直した(工夫している)会社

ここでは、労働条件の改善・工夫をした会社の事例を3社紹介します。

・びっくりドンキーの株式会社アレフ

株式会社アレフの特徴は「育児短時間勤務制度」が導入されていることです。短時間勤務が認められており、子供が誕生してから小学校を卒業するまでの間の利用が認められています。さらに男性の育児休業を積極的に進めており、お子さまがいる従業員男性も働きやすい環境が整えられています。

また、毎年2回ほど5日連続の連休取得を推進しているため、家族との時間を大事にしたい人にもピッタリの企業です。

・株式会社minitts

株式会社minittsは、国産牛ステーキ丼の専門店を出店している企業です。時短勤務などを導入しており、子育て中の女性も働ける工夫がされています。

平成27年度には京都市から「真のワーク・ライフ・バランス」の特別賞を受賞しており、今後の時代を担う企業だといえそうです。

・串カツ田中

串カツ田中の特徴は、社内イベントが多いことです。目玉イベントは「串カツ田中大運動会」。500人以上が集まるイベントで、アルバイトの参加も認められています。

また、優秀な店舗には旅行や賞金が本部より贈られる制度もあり、一生懸命働くための環境が整えられています。大学生だけではなく主婦の従業員もいますので、気になった人は働いてみてはいかがでしょうか?

雇用形態を見直した会社

女性の寿退社を想定して男性の採用ばかりする企業。世代交代をさせるため、高齢者の雇用に対して消極的な企業もあります。ただ、一方で女性や高齢者の(再)雇用をしている企業があるのも事実です。ここでは、雇用形態を見直した会社を見てみましょう。

・ダイキン工業

空調や化学事業などを行っているダイキン工業では、退職年齢を上げています。2019年度からは定年年齢を60歳から65歳に。さらに、定年退職した70歳までの従業員に再雇用制度を適用すると発表されました(希望者全員)。

人手不足を解消するために動いている企業だといえるでしょう。

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外国人労働者で人手不足の対策に

日本人の人材を採用できずに外国人労働者の採用に力を入れる場合、外国人労働者の採用にはメリットとデメリットがあることを把握しておくのも大事です。最後にメリットとデメリットを見てみましょう。

外国人採用のメリット

・社内環境の活性化

外国人には積極的なコミュニケーションをとる人も多いです。それが、社内環境の活性化につながると職場の雰囲気が明るくなる可能性があります。

職場内の雰囲気が明るくなれば、従業員同士のコミュニケーション増加にもつながりますので活用してみてください。

・グローバル化への対応が可能

外国人労働者は外国語を話せるため、外国人の取引先や顧客とのやり取りもスムーズです。外国人が多い場所での接客・打ち合わせでも活躍してくれます。インバウンド事業をメインにしている会社にもおすすめです。

・異なる視点からの発想

日本人とは違う文化を持っている労働者が増えれば、社内に新しい風が吹くかもしれません。外国人労働者のアイデアで社内環境が変わると、従業員の働き方が変化する可能性もあります。外国人労働者の力で会社を一新させてみませんか!?

外国人採用のデメリット

・日本語の研修やビジネスマナー研修が必要になる

業務で少しでも日本語を使用する場合は、ある程度の日本語力が必要です。表現を間違えるとお客様を怒らせてしまいクレームが入る恐れもあります。また、言葉だけでなく、日本ならではのビジネスマナーへの理解も必要なため、教育は欠かせません。

・手続きが大変

外国人労働者の場合は、ビザの確認や雇用契約書の内容を理解してもらうなど、手続きが大変です。外国企業と日本企業では手続きの方法も違うため、採用予定の外国人労働者に手続き内容を理解してもらうまでに時間がかかる場合もあります。

外国人労働者への丁寧な説明が必要ですので忘れないようにしましょう。

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まとめ

人手不足が起きている会社は、早めに解決しないと倒産の原因になりかねません。日本人の労働人口も減少しているため、今後も日本人の人材を探すのは難しくなると思われます。将来に備える意味でも外国人の採用は避けられなくなってくるでしょう。

今後は、日本人・外国人の枠にとらわれず、優秀な人材を確保するために、採用や教育を進めていくことが大切です。