2011.06.26 北海道・道産子
家系図と母

キーワード：家系図空知平野開墾

先日、北海道の実家で、法事をしました。

アメリカに住む妹夫婦や、高齢の親戚の叔父さんたちも一同が会しました。

アメリカの妹は、だんなさんより、一週間早く来て、準備を手伝ってくれていました。

母は、自分たちの金婚式より、先祖供養が大事という人です。

私はそんな母をとても尊敬しています。

お寺さん（私たちはこう呼んでいますが）が、法要に来る前に、

母が、家系図を広げていろいろ話をしてくれました。

我が家の家系図は、母が、苦労して調べて作ったものなのです。

私がまだ中学生ぐらいでした。

今から30年以上前というと通信手段も高いし、

ネットで検索できるわけでもなく、手探り、手作りです。

うちのご先祖のルーツは四国。

屯田兵として北海道に入植。

曾祖父がどんどん土地を開墾し、

空知平野のまんなかの今の土地にきたのです。

私は６代目です。

親戚や、家系図作成にご協力してもらった四国香川県の遠縁、

それぞれの家庭に差し上げるのに、印刷しました。

印刷屋さんが、このような素晴らしいもの作らせてもらうんだから、

お金はいただけません、と大幅に安くしてくれたとか。

四国に送ったら、向こうから、当時でもすごい大金が送られてきたとか。

以前、我が家に遊びに来た友人の男性社長が、部屋の中を見渡して、

「そうかぁ！笹川さんの成功の秘密はここにあったんだね！」

と叫んだのです。

「えーっ、まだ、成功途上だよー。

幸せな社長っていうのは、たしかだけど・・・」

さて、彼は女性の部屋の何を見て、そんなことを思ったのでしょう？

それは、「家系図」です。

彼は興奮しながらも

「ねぇ、誰がこれ、作ったの？

うちもさー、わかってるのが６代前ぐらいだけど」

彼いわく、

「だってさー、ご先祖様みんなのパワーがここに集結して、君を応援してるんだよ。

成功しないわけがない。

お母さんは素晴らしいね。

たくさんの徳をいただいているね」

たいそうほめてもらいました。

彼は、個性的で、とても有能な経営者です。

この数年のリーマンショックも乗り越え、業績を伸ばしています。

母にすぐ話すと、当時を懐かしそうに話してくれました。

「おかーさん！すごい、いいことしたよねー」

と、おめでたい母娘は盛り上がりました。

私は毎朝その家系図の前にお水をあげてから、外出します。

（時々は、時間なくって、ご先祖様ごめんなさい）

ご先祖様というと、もしかしたら、抹香くさく思われるかもしれませんが、

私は自分のＤＮＡ、遺伝子が脈々と受け継がれているものに、

深い敬意と感謝の気持ちを持っています。

で、玄関で「ご先祖様！行ってきます！」と声をかけて出ています。

法事の疲れで、母は、体調を崩しているようですが、

ご先祖さまがついているから大丈夫！

でも、うちの母は、とにかく何でも頑張りすぎ、

やり過ぎだから、少しはゆっくりして欲しいなぁ。

お母さん！無理しないでね。

写真は、うちの実家の隣の菜の花畑です。

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