2022.08.16 神社・温泉・国内旅行
小泉八雲 ラフカディオハーン
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こんにちは。
ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ce
夏休み、出雲の旅へ。
出雲大社はすごい人出で、大社付近は渋滞、移動に困っていたら、奇跡的にタクシーが目の前に現れ、やっぱり神社巡りのおかげと、友人と手を取り合いました。
出雲で美味しい割子そばを食べられず、松江では、有名な「神代そば」に30分以上も並んで食べました。
そしてその隣にある「小泉八雲記念館」に入ったら、ハマってしまいました。
小泉八雲のことは、神魂神社でも八重垣神社でも、彼の軌跡があり、以前から気になっていたのです。
彼の生涯に見入ってしまいました。
孤独と悲哀の幼少期。1850年生まれ。
父はアイルランド人の軍医。母は、ギリシア人。
2歳で母と生き別れ。
7歳で父が再婚(それが父と最後)
資産家の大叔母に育てられるが、16歳、事故で左目を失明。
19歳、大叔母が破産し、神学校を退学、アメリカへ。
20代前半から、ジャーナリストとして活躍。
27歳ー37歳までの10年間、ニューオーリンズで過ごし、クレオール文化に魅了される。
日本に興味を持ったのは、ニューオーリンズの万博で出会った日本文化。
そこから来日の直前には、英訳された「古事記」に触発されるのです。
40歳 来日
松江の中学校の英語教師、熊本中学校、神戸の新聞社、帝国大学(東大)の講師。
早稲田大学へ。
松江の氏族の娘、小泉セツと結婚。
日本に帰化して、名前も「小泉八雲」となります。
三男一女に恵まれ、著作家として、翻訳・紀行・随筆・再話文学のジャンルを中心に約30冊の著作
54歳、心臓発作で亡くなる。
短い人生ですが、グッと凝縮され、彼の書作の2/3は日本に来てから書かれたものだそうです。
私は、彼が「古事記」を読んですごく感動したというのが、凄いと思います。
彼の最大の魅力は<オープンマインド> 多面性を受容する開かれた精神。
彼が10年も住んだニューオーリンズは、
「フランスやスペイン統治時代の影響を色濃く残す街で、ヨーロッパ系白人とアフリカ人奴隷との混血や異文化の接触・融合による独自の混淆文化を開花させた大変魅力的な町であった。
ハーンはクレオールという混淆文化の魅力に引き込まれていき、街のすみずみを歩き回り、諺、音楽、料理、ヴードゥー教、墓、怪談など魅力あふれる独特のクレオール文化の探求にのめりこんでいった」(小泉八雲記念館のパンフより)
だったそうです。
そういうオープンマインドで明治日本の本質を洞察し、書かれた「知られぬ日本の面影」はぜひ読んでみたいと思う。
彼のオープンマインド(多様性と開かれた精神)は1900年代前半、人種差別や偏見の大きな時代に凄い先取りをしていたと思うのです。
それから100年経った今の日本を八雲はどう思うですしょうか。
記念館の隣にある小泉八雲が住んでいた旧居も見学できます。
「虫」が大好きで、縁側に座り、虫の様子をじっと観察してそうです。
「虫に生まれ変わりたい」とも言っていたそうで、虫の目で見る世界を見たかったそうです。
「かけそきものの声音を愛す」
怪談では、有名な「耳なし芳一」「雪女」など改めて、オーディオブックで聞いてみました。
日本滞在14年間に、フィールドワークによる伝承採集や文献を通して集めた会談・奇談を英語で再話し、作品にされたそうです。
奥さんの小泉セツさんは、八雲の怪談制作の最大の功労者です。
古書店で奇談集を探しては購入し、読んで理解してから、八雲の語り聞かせたそうです。
日本人以上に、日本の素晴らしさを理解し、語りました。
本を数冊買って、旅のお供にしています。
また八雲の「オープンマインド」今、多様性やダイバーシティが盛んに言われていますが、
彼はまだ人種差別や偏見が大きい時代に、異文化を発信し、最初の奥さんは混血女性で、その後、日本へ渡り、日本の良さを見出しました。
日本社会はまだまだ均一、同質性があり、積極的に異文化に触れていきたいと思います。
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