2016.01.10 本・読書
凄い女実業家「広岡浅子　気高き生涯」

キーワード：広岡浅子

3連休の中日、今日も空が青く高く、お天気ですね。
新年早々ですが、イマジンプラスの販売スタッフさんも元気に稼働中です。
今年成人式を迎える若いスタッフさん、もうすぐですね。


さて、年末年始に感動した本。
「広岡浅子　気高き生涯」
明治日本を動かした女性実業家
実業家、教育者、キリスト教徒して活躍した女傑の生涯

～本の帯より～
「広岡浅子は、何がすごいのか？
●実業家として、渋沢栄一、五代友厚、岩崎弥太郎にひけをとらない事業展開！
●教育者として、日本初の女子大学である日本女子大の創立に尽力！
●キリスト教徒として、近代日本におけるキリスト今日の発展に貢献！

朝の連続ドラマで話題とあるので、調べてみたら、ベッキーの話題にひきこまれて寄り道。
それにしても、個人のＬＩＮＥのやり取りが暴露されてしまうのは、怖い世の中だ。
不倫スキャンダルで大手企業のＣＭが打ち切りになるというのも。

本の紹介を書いてて、全然違う話に脱線していますが、「時代」の空気、常識は、幕末から明治にかけての、わずか150年前とこれほど違うのかと感嘆するのです。

さて、広岡浅子のプロフィール。
幕末の京都に生まれる。京都の豪商・出水三井家の四女。
大阪の豪商に嫁ぎ、明治維新の動乱で傾きかけた嫁ぎ先の立て直しに奔走。炭鉱、銀行、生命保険業をてがけ、実業家として活躍。
女性の地位向上のために日本初の女子大学の設立に貢献。

今の女性がこのプロフィールを見ても、もしかしたら、それほど凄いと思わないかもしれません。
今や世界中で、女性起業家や企業や国家のトップとしても女性が活躍しているのですから。

でも、広岡さんが生きた幕末から明治にかけては、男性中心、男尊女卑があたり前。
女性には教育や仕事の機会もなく、女性と生まれたからには、親に従い、夫に従い、子供に従う、一生隷属される人生なのです。

富裕層のお嬢様として生まれた人は、生活の苦労はないでしょうが、着飾ってお稽古事に精を出し、子供を産み育てるのが務めなんですね。
読書や勉強をさせてもらえない（自分の好き嫌いや意志ではなく）というのも、辛いものです。
そういう時代背景の中で、ここまでの偉業を遂げたというのが凄いのです。

著者の長岡氏は、そもそも日本には「男尊女卑」はなかったといい、そして、幕末から明治の時代背景や女性史を踏まえて追った評伝になっています。

この本を読みたかった理由のひとつは、素晴らしい女性実業家の生き方に触れることもそうですが、幕末から明治にかけて時代がどう変わったか、そんな話もあちこちに出てくるので、これも勉強になります。

私は近い将来、日本に「ガラガラポン」がくると思うのです。
産業界も大転換するし、業界まるごとなくなることがあるかもしれないし、大企業だってとんじゃうかも。
もともとお金のない20－30代は痛手はないでしょうが、仕事能力、稼げる力をしっかり磨いておかないと。
私なりに筋肉質で柔軟で稼げる中小企業にしよう。
社員みんなで食える会社にしよう。
などなど考えながら、広岡浅子さんの勇気、才覚が少しでも乗り移ってもらえるよう祈りながら読みました。

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☆今日の一冊
「広岡浅子　気高き生涯」
著者：長尾剛

広岡浅子 気高き生涯 (PHP文庫)/PHP研究所

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