2012.09.03 本・読書
「女子社員マネジメントの教科書」著者：田島弓子

キーワード：人材女性社員女性管理職

優秀な人材が欲しい。
でも「採れない」「いない」現実

どの企業の上司もかかえる悩みではないでしょうか。

ならばと、著者の田島さんは、「今いるメンバーの底上げ。戦力に『のびしろ』はある」と提唱しています。

マイクロソフトの営業部長として、女性含む部下の育成で成果を出してきた著者の実践的具体策が満載の本です。

特に昨今は、新卒でも「女子学生の方が優秀だ」と人事の方からもよく聞きますし、経営者も「いやー、今は女性の時代だよね」とよく言われます。

にもかかわらず、日本は先進国の中でも女性管理職の率はかなり低いのです。

政財界、どのシーンにおいても活躍する女性を増やしていくことが、国力のアップにもつながるのではと、思います。

さて、私自身も女性のすごさを体感している経営者の一人です。

わが社は、創業から数年、年商10億ぐらいまでは、女性だけで稼ぎました。

それから男性にも入ってもらって、さらにぐんぐん成長できました。

創業期の優秀な女性社員たちのおかげで、今の土台ができたのだと感謝しています。

私は、男性、女性の性差というのは、確かにあるように思います。

もちろん、すべての男性、女性にあてはまるものではないですけど、「女は使いづらいなぁ」と思う前に、その性差の特徴を知る努力が大切です。

「価値観のまったく違う部下を、どうマネジメントすべきか？」

この本は女性社員だけでなく、若手＆くすぶっているベテラン社員にも効果絶大。

実績を上げてきた著者だからこその説得力があります。


『上司次第で、部下は必ず「確変」します！


本書を読み、まず、知識を得る。

→戸惑う上司の悩みと彼女たちの本音を分析

そして、ノウハウを知る。

→女性を戦力化しチームの成果を最大化させる』


ステップ3の「これだけ言ってはいけない８つの言葉＆伝えるべき8つの言葉」は、上司や、マネージャーの皆さん、ぜひ、自分の中でチェックされたら、いかがでしょうか。


何気なく発する言葉で、部下のモチベーションはがくんとさがり、関係も悪化します。

わが社の役職者の課題図書にする予定です。

それから、最終ステップでは、「なぜ、女性とマネジャーは相性がいいのか、リーダーシップではなくマネジャーシップ」と提唱しています。

『これからの時代に求められるマネジャー像は、女性の資質「観察力」「共感力」「コミュニケーション力」と大変相性が良い』


多くの女性に勇気を与える、素敵な本です。

管理職の方はもちろん、働くすべての女性に読んで欲しいおすすめの一冊です。

男性上司は、ぜひとも読んでください。

日本の製造業はじめとする大企業のリストラも続く、政治経済も不透明な時代。

女性はもちろん、多くの人材の活性化が日本を元気にしていきます。

そういう視点からも貴重な一冊の本です。

ぜひ手に取ってご覧ください。


☆今日の一冊
「女子社員マネジメントの教科書」
著者：田島弓子


田島さんの「ワークライフアンバランスの仕事力」もおススメ。
過去記事は、こちらです。


http://ameblo.jp/imagineplus/entry-10177062030.html

女子社員マネジメントの教科書―スタッフ・部下のやる気と自立を促す45の処方箋/ダイヤモンド社
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＜笹川祐子の感謝ブログ＞　創業した会社を上場企業にグループインしましたので、こちらの社長ブログへ移管しました。

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