2024.07.09 日記
都知事選 石丸旋風
こんにちは。
ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。
都知事選が終わりましたね。
今回ほど、選挙に行けなくて残念!と思ったことはありません。
札幌から帰京の予定が母の介護の関係で、予定を変更し、今、新千歳空港のラウンジです。
石丸さんの追い上げは凄かったですね。
私の予想では、やっぱり現職知事が負けたことがないぐらい強いこと、大きな組織票で、小池さんの勝利。
でも、蓮舫さんより石丸さんが上回って接近、小池さんに近づくのではと期待していました。
結果的に小池さんの圧勝なので、2期8年の実績が評価されたことでしょうか。
石丸さんの熱さと勢い、全国自治体の首長ではYouTube登録数トップという強烈な発信力。
「政治屋の一掃」と掲げる姿勢は、本人の実力はいかほどかわからないにもしても、一度この人に都政を任せてみたらどうだろう、と思わせました。
日本の停滞はもう30年ほど。
それでも同じ政治家がまだ引退せず、または引退しても力を持っているのは、企業経営ではありえないこと。
株主総会で、解任されてしまいます。
今回の石丸旋風で、若い人が政治に興味をもったことは、素晴らしい成果だと思います。
私の過去記事ですが、4年前の都知事選前に書いたものです。
2020年7月4日の記事です。
「若者よ、選挙に行こう!」
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明日は東京都知事選挙
今回は立候補者が多く、こんなに都政を変えたい、志の高い人たちがたくさんいらっしゃるのかと感動したいけど。
落選したとしても都知事選に出たということが実績になるのでしょうか?
さて、先日、元気で行動力抜群の学生さんが訪ねてきてくれました。
なんと、この2月にNYに半年の予定でインターンシップに行ったとのこと。
ところが、新型コロナの感染拡大で、インターンシップ先の企業から、もう帰国した方がいいと勧められ、後ろ髪引かれながらも、3月に帰国したそうです。
現地の生の貴重な情報を聞くことができました。
大変コミュニケーション能力の高い学生さんでした。
このように、
経営者に会いたい、論文の取材で、インターンで、と来られる大学生との関わりは普段からあり、今は、東大生たちとあるプロジェクトに取り組んでいるのです。
先日、来られた学生さんには、まじめに、「若者よ、選挙に行こう!」
なぜ、選挙に行かなくてはいけないのか、語ったのです。
私の若い頃
今でこそ、偉そうに言ったりして、恥ずかしいけど、私は35歳くらいまで、選挙に行ってません。
行くようになったのは、自分が社長になってからでしょうか。
まして、20代には、政治への関心はありませんでした。
今の若い人も同じだと思います。
でも、私の若い頃は選挙に行かなくても、
日本経済がすごく強かった、良かったのです。
1970年代、1980年代、1990年代は、日本の絶頂期。
私が新卒で社会に出た1980年代。
真面目にやれば、毎年黙ってても、お給料が上がる、ボーナスも上がる、そんな古き良き時代でした。
今は真逆。平成30年の間に日本人の賃金は下がってしまいました。
新卒初任給は、ずっと20万円ぐらい。
やっとエンジニアで新卒でも年収800万1000万が出てきました。
私が20代。
日本の普通のOLさんが、パリやハワイやアメリカに出かけ、ブランド物を買いまくっていました。
今時、そんな普通の人たちはいませんね。
強かった日本。ジャパンアズナンバーワン!
おそらく今の70−80代の経営者や政治家は、強烈な成功体験を持たれていると思う。
ジャパンアズナンバーワンともてはやされ、アメリカのロックフェラーセンターまで買収してしまった。
GDP(国内総生産)は日本は1968年から42年間もの間、アメリカに次ぐ、世界第2位でした。
2010年ついに中国に抜かれて、世界第3位となります。
GNP(人口一人当たり名目GDP)は2018年度世界26位。
この辺が、日本人の生産性が悪いと言われるところですね。
でも、私の肌感ですが、70−80代のバリバリされている方は、強烈な成功体験ゆえ、日本の落ちぶれを感じていないか、見たくないないのかもしれません。
GDPは中国に抜かれたとはいえ、日本はGDP世界第3位の経済大国だという自負が大きく、もしかしたら、アジアを見下しているかもしれません。
この下の世代、若い人含めて、海外によく出ている人は、日本は清潔で安全で素晴らしい国だけど、いろんな点で遅れているということを知っています。
そして、この新型コロナ対応で、日本はアジアの中でも、IT後進国ということが、国民みんながわかったことではないでしょうか。
政治家の一番の目的は何か?
選挙に勝つことです。
もちろん、日本をよくする大きな志、政策実現のためには、国民に選ばれ、選挙に勝たなくてはいけません。
どんなに立派な志があろうとも、落選すれば、ただの人なのです。
選挙に勝つためには?
投票してくれる人が喜ぶ(有益な、納得できる、ありがたいと思ってもらえる)公約を掲げることです。
もちろん大きな組織票を束ねる支持母体もあります。
そこを押さえることも大事です。
投票してくれる人は誰?
高齢者、および高齢者予備軍です。
その結果、どういう政策に?
高齢者や弱者を守る、社会保障拡大路線が大きいようです。
その結果、損するのは?犠牲になる人は?
若者です。
私の後悔
私がこの平成の30年を振り返ってみて、後悔するのは、政治的な働きかけがもっとできたのではないか、ということ。
経営者は、どんな時でも、不況でもあって、政治が悪い、経済が悪いと言ってられない。
大企業はいざとなると国が守ってくれたりするけど、中小企業は誰も守ってくれず、倒産するだけ。
だから着実に黒字にして利益を出していこう。
政治家とは少し距離を置いてきたのですが、せっかく知り合った政治家には、これからどんどん発信していこうと思います。
若者が犠牲になっている?
日本の国力が絶頂時、アメリカの不動産を買いあさるのではなく、保育園や児童館増やして、人口減対策をしっかりすべきだった。
教育に対する投資が圧倒的に少ない。
学校の無償化もできたはず。
2020年現在、大学生で奨学金を借りる人は、3人に1人。
卒業時に300万500万の借金を背負うのは大変です。
そして、日本人の子供の学力が落ちてきています。
GIGAスクール構想で、今、やっと小学校にパソコンが導入されるが、もっと早くできただろうに。
大学院まで出たのに、薄給で研究を続けるポスドクの悲惨さも伝えられるところ。
未来に投資しなくて、どうする。
私の周囲の高齢者には、「もうジジババは、いいから。高齢者に手厚すぎると思う。若い人たちに回さなきゃ」とおっしゃる人たちが多いのです。
ということで、
若者よ、選挙に行こう。
じゃあ、誰に投票したらいいの?
それは、公約とか、読んでみよう。
そして自分が選んだ人が、公約通りやれなかったら、文句を言える。
若い人の投票率が高まれば、若い人よりの政策が提言されるはずです。
もちろん、今の高齢者もいろいろな生活環境、経済情勢の人がいらしゃる。
孫の世代や日本の将来を考えてくれる、心ある人も多いと思う。
それでも既得権益のあるところに税金が流れてしまう世の中を変えられるのは、若い力だ。
自分1人が行ったって、と多くの人が思うでしょう。
でも、今は、たった1人の力でも世界を動かせるのだから。
スェーデンの16歳高校生グレタさんのように。
たかまつななという人のYouTube
「若者よ、選挙に行くな」がいい。リンク貼れないけど、見てほしい。
「若者よ、選挙に行け!」 お笑いジャーナリスト・たかまつななの生き方
https://danro.asahi.com/article/12542558
※小池都知事に投票してください、ということではありません!!
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