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2025.01.22 本・読書
「正体」と「芸能界」 – 染井為人の作品から見える光と影
キーワード：冤罪染井為人正体第48回日本アカデミー賞芸能界

こんにちは。

ライフ・リノベーター、笹川祐子（Twitter）です。

先日、第48回日本アカデミー賞の優秀賞が発表され、「正体」が最多12部門13の優秀賞を受賞しました。

この素晴らしい快挙！

おめでとうございます！！

主演の横浜流星さんは、今年のNHK大河ドラマ「べらぼう」の主役も務めており、まさに絶好調ですね。

さて、この「正体」は、私が昨年読んだ小説の中でも特に印象深く、心を揺さぶられた一冊です。

冤罪をテーマにした物語でありながら、信じる力や人間の強さに胸を打たれました。

私はこれまで、弘中弁護士や村木厚子さんの著書を通じて冤罪の問題に関心を持つようになり、その延長線上でこの「正体」に出会いました。

「信じる気持ちを貫くことの素晴らしさ」を深く考えさせられる作品です。

芸能界の光と影 – 染井為人のもう一つの魅力

昨年末、仲居くんのトラブルが報道され、現在はフジテレビ全体の問題へと発展していますが、そんなタイミングで染井為人さんの小説「芸能界」を読みました。

なんと著者の染井さんは、元芸能マネージャーという異色の経歴の持ち主です。

この小説では、著者の経験が活かされ、芸能界のリアルな裏事情が描かれています。

「芸能界」は7つの短編から構成されており、それぞれがきらびやかな世界の光と影を映し出しています。

以下は、アマゾンの紹介文からの抜粋です。

「芸能界」あらすじ（アマゾン紹介文より）

黒い噂で業界から見放され、長年在籍したプロダクションを退所しようとしている俳優。

人気女優を10年かけて育て上げ、今度はピン芸人と新人アイドルグループを担当する辣腕マネージャー。

新しいファンを獲得しようとInstagramにハマったベテラン女優。

容姿端麗な若い男たちをキャストにミュージカルを運営する女性プロデューサー。

容姿を弄るネタで30年笑いをとってきた漫才コンビ。

誹謗中傷や家族の問題に悩まされているアイドル俳優。

震災の町で芸能界の仕事をする娘を苦々しく思う父親。

それぞれの物語に、表舞台では見えない芸能界の裏方が鮮やかに描かれており、一気に聞いてしまいました。

華やかな世界の影で奮闘する人々の姿に心を打たれると同時に、芸能界という業界の複雑さにも考えさせられます。

染井さんならではの筆致が光る、まさに会心の一冊です。

「正体」と「芸能界」。

テーマは異なりますが、どちらも人間の光と影を鋭く描いた作品であり、強くお勧めしたい本です。