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2015.07.05 本・読書
本:「百年法」

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週末ぐらいは自炊をしようと思うのだけど、今日は昼夜も人と会い、美味しいものを食べましょうと。
朝、自分で作った(とまでは言えないけど) リンゴニンジンジュースとお味噌汁を飲んできました。

さて、50を過ぎると、そろそろ病気する人もいるし、両親も老いていくし、年配の方々の訃報にも接するので、「死」というものが身近に感じられます。
でも、20代、30代はそんなことまったく考えなかったんですね。

先日面白く読んだ、未来エンターテイメント小説。
西暦2048年(今から30年先)
不老不死が実現した日本。
それによって少子化による人口減(働く人や消費の減少)をなんとかしたんです。
ただ、ずっと長生きされても困るので、「生存制限法」という法律ができました。
不老化処置を受けた国民は処置後百年をもって死ななければならない。
外見はみんな若いままなんです。
その百年法が施行されるとき。
生を受けて百年目の死の強制が目前に迫ると人々はどうなるでしょうか?
官僚、政治家、テロリストたち。
それぞれの思惑で生きる人間群像劇。
若いうちは、100年目経ったら死ななきゃいけないんだ、とかそんなこと考えもせずに、みな不老化処置を受けるんですね。
私もそうするのかなと思う。
でも、いざ、100年目に、元気で見た目も若く生きているのに、死ななきゃいけなくなるので、ここにいろいろな葛藤が起きてくるのです。

こういう世の中になったら、家族の在り方がどう変わるのか?
職業や雇用はどうなっているのだろうか?
小説を手に取ったときから気になりました。
だって、みんな若いままなんですから。
「今」と「未来」を想像し、行ったり来たりできる、そして考えさせられる小説です。
人口動態調査だけ見ていけば、30年後の日本は老人ばかりで、私たちだって、世界中の誰もが見たことのない国と世の中になるでしょう。
私はまだその時生きているはずだから、しっかりと見届けたい。
事実は小説より奇なりかもしれない。

もうひとつ、この小説で面白かったのは、政治的クーデターが起こるのですが、光秀の三日天下より短い、花火のようなもの。
ふさわしい力量というのは大切。
国も企業もどんな組織であっても、トップやNO.2、幹部の力量というのがものをいう。
本当に切磋琢磨し、磨きに磨いていかないと。
いろいろな角度から楽しめる小説でした。
上下巻ありますが、あっという間です。



☆今日の1冊
「百年法」
著者:山田宗樹
百年法 (上) (角川文庫)/KADOKAWA/角川書店

¥778
Amazon.co.jp

 

 

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