2018.03.25 健康・美容
健康寿命 生きがいと仲間の存在
来週4/2は、いよいよ新卒社員の入社式。
若い人が入ってくると、会社や組織が活性化します。
若者が夢と希望を持ち、そしてシニアも生きがい・やりがいを持てる、豊かな社会。
先進国の中で一番に少子高齢化が進む日本が、良きお手本のトップランナーとなっていきたいものですね。
匠アカデミーでは、定年後の方たちが元気で、社会とつながりを持って貢献していこう、ということを応援しています。
私も日々、70代、80代で現役の元気な方々から、叱咤激励してもらっています。
ご来社いただいた弊社の元顧問は、80代前半。
大手都市銀行から出版社の社長を長く務められ、その後、いろいろな企業から顧問を頼まれ、特に若い人たちの面倒をよく見られています。
人脈が幅広く、今でも、週に1回テニスをして、映画を見に行き、顧問先に行き、まさに悠々自適に人生を謳歌されています。私もこの方のようになりたいと思います。
さて、今日のテーマは「100年時代といえど、健康寿命を長くしたい。」というお話です。
先日の日経新聞に2016年の健康寿命について、厚生労働省から公表されたデータが掲載されました。
道府県別では、男性が山梨(73.21歳)連続首位、女性は愛知(76.32歳)急上昇。
男女とも健康寿命が長い山梨については
「山梨は男性の野菜摂取量が多いほか、男女ともにがん検診の受診率が高い」
愛知については
「健康づくりの指導者を養成し、運動する住民を増やしてきた取り組みなどが奏功しているのではないかとみている」
ご存知でしょうが、健康寿命とは、「介護を必要とせず自立した生活を過ごせる期間」。
平均寿命との差が、2015年調査では、男性が約8年、女性が約12年、平均で10年といわれています。
れは世界各国と比較すると、他国は平均7年。
日本の場合は医療の発達や皆保険制度により、寝たきりが多くなるようです。
なので、今回の調査でも、「健康寿命は延びたが、平均寿命との差は縮まっていない」という不安が残りますね。
この山梨県が1位ということについては、食生活だけではなく、積極的な社会参加やコミュニケーションも大きく関係しているそうです。
以前の週刊文春の記事にあったのですが、すごく匠プロジェクトと関連するので、引用させていただきます。
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山梨総合研究所の上席研究員の古屋亮氏は山梨県は塩分摂取量が比較的多く、喫煙率が低いわけでもないが健康寿命がトップである要因は山梨の「無尽」文化にたどり着くと話している。
無尽とは鎌倉時代から続く山梨独特の講(サークル活動)で、もとは仲間でお金を出し合って困った仲間を助ける融資制度。
現在は地域や同級生の集まりだけでなくスポーツや音楽といった趣味、ボランティア活動や異業種交流などあらゆるものがある。
40代以上の県民は2つ3つの無尽に所属し定期的に参加している。
山梨大学大学院社会医学講座の山縣然太朗教授は、サラリーマンがリタイア後に地域のコミュニティに馴染めないというのを聞くが、無尽のシステムならリタイア前から仲間作りができると話す。
また、山梨県は65歳以上の就業率が全国2位。
農業による山間部での作業が多い為足腰が鍛えられる、働くことは生きがいにつながるので長寿に深く関係していると考えられると話している。
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大工、職人の技を身につけて、体を動かすことは健康に良く、仲間とわいわい、地域社会の活動に参加することで社会とのつながりを保ち、やりがいを感じられる。
定年後の仕事や仲間は、健康寿命のためにも大切だということが、山梨県の「無尽」文化の実例で改めて思い知らされました。
同じ趣味嗜好を持つ仲間と出会い、交流や活動を積極的にしていくことも、今私たちにできる「定年後の準備」なのですね。
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